Bichito accoのスペイン大爆走

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念願かなってスペインに渡ってはや8年目。日々のドタバタ劇をありのままに綴っています。

常識の違いは限りなく大きい

皆様こんにちは

セマナサンタ休暇から戻ってきました。
さすがに4日間で、サラゴサ→バルセロナ→マドリッド→アビラ→サラマンカ→マドリッド→サラゴサ移動するのはかなりハードでした。やっぱり休暇はビーチでのんびりがいいなぁと再確認した次第です。でも、久々のマドリッド、サラマンカ、良かったです!!また旅行記は追ってアップします。

さて、疲れた体をひきずったまま始まった今週。
仕事がかなりハードです。連日、20時、21時まで残業してます。
(日本の人にとっては大したことないかもしれないけど、スペイン的にはかなりの残業です)
ハードていうのも、体力的にというより精神的にです。
スペイン人と仕事すると付きものである、
「常識の違い」による精神的疲労です。

スペイン在住の方ならわかってくれると思うのですが、
あの、イライラして、溜息がでて、脱力する、あの感じです。わかってくれるよね、みんな?

今日も宿舎の件で、担当者とミーティングしてたのですがもうさんざんです。
スペイン人的にいうと、Cincuenta mil veces(50000回→スペイン人は一般的に大袈裟んなので”何回も”って言いたいときこういう表現を使います。)言ってることをそのとおりやってくれない。なのに、「そんな事聞いてない」としゃーしゃーと言ってくる。

何度も家具や備品の注文に変更があったのは確かかもしれない。でも、その度にきちんと連絡している。リストもアップデートして送っている。なのに、いまだに「大昔のリスト」を持参して

「全然内容が違うわ。私はこのリスト通りに注文してるのに」
と言ってくる。

「アップデートの連絡はきちんとしている」
と訴えると

「(ごもっともと思ったくせにそれを認めたくない。自分の非を認めたくない。だから・・・)
だとしても、だいたいねー、そんなに何度もリスト送られてきたってどれがどれだかわからなくなるのよね」
とのたまう。

「おいおい、それをコントロールするのがあなたの仕事じゃないのかい?」
とこっちは言いたい。

そのほか、こっちの言い分を伝えても、あー言えば、こー言う、こー言えば、あー言うという状態でらちがあかない。
向こうがそういう態度で来ると、こちらも負けてはいられません。そんなばかげた言い訳をぬけぬけと受け入れてすごすごオフィスに帰るわけには行かないのです。ということで、今日は特に火がついて私もガーーーーーーーーーーーーっとまくしたててしまいました。
相手は担当の若い女の子+その子の上司(40代くらいのおっちゃん)。
でも、このおっちゃんがまた子供の喧嘩みたいな言い分ばっかりつきつけてくるので大変でした。大人げないったらありゃしない。(私もですが)

今日のメインテーマ。
私たちは、宿舎が「入居できる状態になっていないから何とかしてほしい」と訴えているのだけど、あちらは「十分に入居できる状態だ」と言ってきかない。

でも、実際の状況は、

・サロンに煙草のすいがらが落ちている
・ダイニングテーブルが割れている
・冷蔵庫が梱包されたまま台所の真ん中をじんどっている
・私たちが注文して購入した掃除道具(新品)・台ふきを勝手に使って放り出している上、バケツの中には汚れた水がそのまま
・新品のトイレのはずなのに、便器の中が異常に汚れている(錆びか泥で)
・バスルームの鏡がない(鏡が重くて落ちて割れたのが何枚もあるらしく、それを取り替えていないとのこと→でも、それを何とも思っていない)
・空き箱放ったらかし
・お湯の温度が低い
・暖房がきかない
・家具の配置がまちまち
・鍵の受け渡しが終わっているのに、管理会社も人の出入りをしっかり管理していない

などなど、言い出したらきりがない。
でも、掃除道具を買ってに使ってることに関しても
「工事業者は、水がこぼれたかなにかを掃除しようとして使ったんだ。偶然にも、良かれと思ってしたことがあだになっただけだよ」なんてふざけたことを言うのです。

いい加減にしろぉぉぉ

と思いましたね。頭から煙が出ていたと思います、今日の私。いつかの私と一緒ですね。

約1時間ほど、ミーティングならぬ言い合いをしてきたのですが、問題の根底は
「彼らが、私たちの怒っている理由がわからない!」
ということです。これはシンプルにみえて、海よりも深い問題です。
だって、一生合意できそうにない事ですもの。

たとえば、彼らにとって入居前の家で、入居者が注文し届けられていた”新しい”掃除道具の封が誰のの許可もなく勝手に開けられ使われ放置されていたことは

Una chorrada
(ばかげた事)


だと言うのです。

誰かが人の家でたばこを吸いダイニングルームに吸いがらをさんざん落としていってる事も(火事になったらどうするつもり?)、割れたテーブルを何事もなかったかのようにおいていることだって・・・・

掃除したら済むだろ?
テーブル?あ~今から交換するよ(→いつ届くかわかったもんじゃありません)
の一言で終わるのです。
はい、結果的にはそれでいいのかもしれません。
吸いがらだって確かに掃除すれば3分もかかりません。でもそれは家を引き渡すうえでの常識からかけ離れている。ってことを言いたいんですっ私たちは。だから怒ってるんですっ!!


もちろん私は知ってます。スペインのシステムというものを。
ピソ(アパート)に入居する際、日本と同じように「綺麗な部屋に入れる」とおもっていたら大間違いであるということを。ありえないような状態の家に入って、まず自分たちで掃除したり、リフォームするのがここでは「普通」であるということを。だから、灰がおちてても、トイレが汚くても、空き缶がおいてあっても、ドアのたてつけが悪くても、お湯がでなくても、水が漏れてきても、暖房がきかなくても、鏡が落ちてても、床がゆがんでても、コンセントの差し込み口がはずれていても、天井から裸電球をつけるソケットがぶらーんとぶら下がっているだけでも、それを「普通」だと思わなければいけないという事を。

正直、こういうことで意見を言い合っても精神的に疲れるだけ。だったら自分で何とかできる事はなんとかしたほうが精神衛生上良いってことをここスペインでは学びました。だって、それがスペインなのですから。

でも、、、今回はそういうわけにはいきません。私たちは”日本”という公式団体としてここに入居するのですから。きちんとお金を払って、契約書を交わして入居するのですから、中途半端な言い分とありえない「スペインの普通」を簡単に受け入れるわけにはいかないのです!
でも、結局メインテーマは保留のままおわりました。

「文化の違い・常識の違い」という、一生完全には理解し合えない現実を再認識しただけです。

郷に入れば郷に従えということわざもあります。give and takeという言葉もあります。
スペイン側はそればかり強調してくるのですが、やはり納得いかず実に気分が悪く、溜息ばかりの今日この頃です。
でも、意見のすれ違いで滞っていた数点については、再度話し合うことで明確になり、長い長い道のり(私がサラゴサに来る前から続いていた問題)だった課題ががようやく解決しそうなのでとりあえずほっと一息。 una cosa menos...(事が一つ減った)って感じです。

前の会社でも、イライラする事は多々ありましたが、それは会社のせいではなかったのだとはっきりわかりました。スペイン人と仕事するってこと自体が大変なのですね。いまさらながら納得。
でも思うんです。きっとスペイン人の中にそまってスペイン人とだけ仕事してたらここまでのストレスはないのだろうと。日本人とスペイン人の間で働いているから生じるストレスなんですよね、これって。だって「日本の常識」と「スペインの常識」の板挟みになっているのですから。。。

でも、このところついついイライラしてしまうこれらの担当者も会っていて、不思議と嫌いにはならないのです。本当はいい人たちなのです。根は悪くないんです。だから、きっとこんなにあれこれあっても、数日後会ったら「やあ、元気?宿舎の住み心地はどうだい?」なんて笑顔で言ってきそうな人たちなんですよね。
なにわともあれ、これから長く付き合っていかなければならない人たちなので、彼らをうまく操らなければ・・・。それが成功の秘訣です!そしてそうやって私たちの業務がスムーズにまわるよう持っていくのがスペイン在住者としてこのプロジェクトに参画できた私の使命なのです。一緒になって「これだからスペイン人は・・・」なんて言ってたらだめなんですよね。大いに反省。

まあ、今日のケースは特別としても、基本的には笑顔で挨拶して、どう?元気?なんて話をし出すと楽しく会話もできるし、朝一番に電話して相手の機嫌が悪くても気にしないで「ほんとにごめんねー朝早くからこんなややこしい件で電話して。あなたがいつも忙しいのはわかってるんだけど、あなたにしか頼れないから・・・いつも本当にありがとうね。」なーんて申し訳なさそうに言って相手を持ち上げると、「いいのよ、いいのよ、何?どうしたの?」ってコロっと態度が変わるしね。ってことで、みんな本当はとっても優しくていい人たちなんです。だから私も彼の態度にいちいちカっとしないで落ち着いて穏やかに仕事するよう努力しようと思います。

でも、、、、難しいよね、これ実際・・・。

だけど頑張ります。なんやかんや言いながらも、今の仕事楽しいです!!
accoこれからも走り回りますよ~。ご期待ください。
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by acco-esp | 2008-03-27 08:18 | Expo Zaragoza 2008